よく使うものだからこそ気にしないことも多いですよね。そこで、切手についてのちょっとした疑問にお答えします。
コレクションをしていなくても、切手を買って使うときまで保管するということは良くありますよね。小さな袋や封筒にまとめて切手を入れておくと、裏面同士がくっついてしまった! なんてことはありませんか? 上手くはがせずに破けてしまって使えなくなった…ということも起きるかもしれませんよね。糊の貼ってある部分がくっついてしまうのは、湿気があるからです。そのため、乾燥させることできれいに剥がすことができます。冷蔵庫の中に切手をしばらく入れておきましょう。冷蔵庫の中は乾燥しているので糊の水分も飛んで剥がれやすくなります。
切手の周りはギザギザしていて、何枚もついているシート状から1枚ずつに切り取りやすいようにしてあります。目打ちと呼ばれる小さな穴がつながって開けられています。切手が始めて発行されたときには、切り取り線はついていませんでした。はさみで切ると、形が変わってしまいますよね…。
大きさをそろえるため、切手をより利用しやすくするために目打ちをつけることになりました。ただ、シールタイプの切手は切り取る必要がないので、目打ちがつけられていません。
切手を目打ちから切り取るときに、失敗してしまった…とう時には、切手を使えるのか不安ですよね。切手に描かれているイラストの周りには、白くふちがつけられていて目打ちの穴が開いています。
イラスト部が欠けていなければ、通常通り切手を使うことができます。でも、切り取るときには慎重に…ですね。
あなたは、切手はどうやって貼り付けていますか? 郵便局で貼るときには、水が含まれているスポンジや糊が用意されていますが、ペロッとなめて貼ることもありませんか? 普通の糊を食べることはないのに、切手の糊は食べても大丈夫なのか不思議に思ってしまいますよね。切手の糊は、安全な食品として食べることのできる成分で作られています。だから、なめても大丈夫…なのですが、いろいろな人の手で触られている切手なので用意できるときには水を使いましょうね。
基本的に切手を貼る位置というのは決められています。官製はがきではれば、事前に左上に額面が書かれていますよね、ポストカードや封筒など、切手を貼らなければならないときには、宛名が縦書きであれば左上に、横書きならば右上に切手を貼るのが通常なのです。
機械で消印を押すときには、7cm×3.5cmの範囲で押印されます。しかし、切手の枚数が多いとその範囲内に収まりませんし、角に貼られていないときには手作業で消印を押しているので、どこに貼っても送ることはできるのです。
切手は、お金の代わりとして郵便物に使うことができますよね。そのまま、額面の値段で換金するという目的があるものではないので、郵便局でお金にかえることはほとんどできません。金券ショップなどでは、額面の7割から8割程度の値段で買い取ってもらえますが、使える切手ならば損をしてしまいます。
通販などで切手払いが可能なら、そのようなときに利用した方が良いでしょう。また、郵便局では切手1枚につき5円の手数料を支払うと葉書や合計分の額面の切手と交換することができます。
お金の偽造事件というのは多発していますよね。最近、新札が発行されましたがその中にはホログラム加工や透かし模様が入っており、一般の人が偽造することはほとんど不可能です。切手も同様に表面には特殊な印刷技法やコーティングがされているので切手を毎日見ている郵便局員の目はごまかせません。また、お金と違って単価が低いものなので偽造をしようと努力するよりも切手を買ったほうが安上がりとなるのです。