切手が発行され始めてから170年ほど経った今では、どれだけの種類が発行されてきたのかがわからなくなっているほどです。
切手が作り始められたイギリスでは、有名な童話やスターなどの絵柄も多く、今では郵便物のためだけではなくコレクションをするために出されているのでは? と思うほどです。日本でもそうかもしれませんね。
どれだけの種類があるか知られていないほど多くある切手だからこそ、コレクターがのめり込むという事も理解できます。昔から知られている画家の書いた絵が切手にされていることもありますし、花や鳥などの写真の絵柄もあるのです。自分で小さなコレクションブックを作ると、小さな美術館が出来上がりますね。どのようなテーマでコレクションを行うかを決めると、集めがいがあって種類の多さにビックリすることでしょう。
日本で切手を購入することができるのは、主に郵便局です。最近では、24時間営業しているコンビにでも郵便物を送るための切手を買うことができますね。日本で発売されている切手は、普通切手が27種類となっています。
慶事用も含めてですが、普通切手はどの郵便局でも買うことが出来ます。しかし、高額(1000以上)の切手は用途が決められている時にだけ用いられるため、取り扱っていない場所もあります。売り切れているなんてことも…。
日本では、切手に押される消印にも注目したほうが良いですよ。風景印と呼ばれているのですが、地名や日付のみならず、風景や地方の特産物、キャラクターなどが描かれています。これをコレクションするというのも良いかもしれませんね。葉書や50円以上の切手を貼った封筒(カード)に押してもらうことができますよ。
切手の形の制限は、世界的には決められていないといって良いでしょう。2cm角に満たない切手から、10cmもあるほど大きな切手まで発行されたことがあります。普通切手以外の切手は「特殊切手」と呼ばれており、様々な形や図柄が発行されています。
切手の大きさは、郵便物の大きさや消印の大きさなどを考えられて作られていますが、形は丸いものや正方形であったりしますよね。特殊切手の中では、三角や楕円形なども見かけるでしょう。
1シートに数枚の切手が、連なってシール状になっている切手は、バラで売られていることがほとんどありません。かわいらしいデザインの物が多いため、個人で書く手紙やお祝い事などに使うと喜ばれますね。
自分で簡単に独自の切手が作れる! という事で、最近話題となりました。自分の好きな写真を切手として作ることが出来るのです。子供が生まれたとき、結婚式の写真などを使って作る方がたくさんいるようです。値段的にもそれほど高いものではなく、切手として使えることを考えるととても安いのかもしれません。
日本では、切手のデザインを一般から公募したことがあります。これは、いつ行われるのかわからないのですが、自分のデザインが切手になったらとても嬉しいですよね。世界各国でも行われることがあるようです。
日本郵政公社には、切手をデザインするための人たちが集まる「切手デザイン室」があり、その中で発行されるデザインのアイディアをたくさん出しています。切手デザイン室には、5人いるということですが、もっとたくさんの人が関わって切手は作られているのでしょうね。まず、イラストや写真などの絵から作られている切手は、イラストレーターや写真家、画家などの人々を見つけて切手に使う絵を用意しなければいけません。
特殊切手の中には、1シートに10枚ほどの切手が目打ちされて付いている場合がありますよね。そのデザインを行うのが、「切手デザイン室」ということなのです。日本だけに限らず、外国の方の絵を元にデザインを行い、使いやすさも考えながら切手を作り出しているのです。



